私の体は
日本人にしては比較的背が高いということ以外、
あまり恵まれていない
両親の劣性遺伝子を一手にひきうけたようだ
子供のころは、良性遺伝子ばかりを受け継いだらしい妹を
ねたんだ時期もあった
でも今は違う
劣性遺伝のスパイラルは
どこかで断ち切らねばならない
妹は子供が二人いる
良性遺伝を受け継いでいることを祈る
私は子供をつくらない
私と同じように
情けなく、つらく、ひどい経験を
誰にもさせたくない
ましてや自分の子供が私の劣性遺伝を受け継ぎ
同じようにつらい思いをすることなど耐えられない
だから
この暗黒スパイラルは断ち切る
一番恨んでいるのは
このように負のスパイラルを持ち続けている家系なのに
無責任の子供を作った私の両親である
なかったことには決してできないのだ
こうして劣性遺伝を受け継いだ
私という存在がいるのだから
最近きいたことばで印象的だったのは
「許すよ。それで君の気が済むのなら」
つまりそういうことだ。
赦すとはそういうことなのだ
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